はじめに
(遠藤仁郎「自然食のすすめ」より) 材料
新鮮な葉は、成分も多く、すりつぶすのも容易です。時間がたち、しなびると、成分も多少減りますし、すりつぶしにくくもなります。生きが悪くなったものは、水に浸し、あるいは水をふりかけて、生きを戻してからすりつぶします。その際、日光や電灯に当てると、成分もいくぶんかは回復するようです。寒中で凍っていた葉も、すりつぶしにくいものです。しばらく暖かい所においてからにするとうまくいきます。 水洗い
材料が清浄無毒であれば水道水で洗うだけで十分です。もちろん、水質にも十分注意が必要です。きれいな水でなければ、せっかくの清浄な材料がかえって不潔になってしまいます。葉についた細菌が心配な場合は、カルキの液、または次亜鉛素酸ナトリウム液に短時間浸し、あと洗いを十分にすれば安心です。回虫の卵など寄生虫の除去には、熱湯に浸すのが最も確実(70度以上1秒で死滅)ですが、それでは成分が傷みますし、すりつぶすにも困難になります。ぬるま湯では、成分に変化はありませんが、消毒にはなりません。結局、洗い落とすことが一番で、非常にていねいに洗うということに尽きます。ケールの葉は比較的洗いやすいので、ブラシやガーゼでごしごし丁寧に洗います。そして何よりいいのは、はじめから、下肥えや農薬などの心配のない清浄野菜を作って使うことということになります。 すりつぶし
すり鉢 しぼりとり
布でしぼる しぼりかすの利用
家畜の飼料や肥料になります。少し塩をまぜると漬物になり、小麦粉で練り、だんごにしたり、揚げ物にすると、けっこうおいしく食べられます。また、パップ材にしたり、袋に入れて風呂に入れるといった利用法もあります。 |
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